AVANCE

〜ビアン人生も悪くないですよ〜

規格外の憂鬱

虹色界隈の同胞も、ノンケな皆様もごきげんよう。
夜勤明けにてエクトプラズムはみ出し気味なオバラさん。です。

さて、ビアンブログだと言うのに、ここまで

ミニ四駆

看護補助
よもやまレシピ


…とおおよそビアンと関係なくね?!
という話題でじわりお茶を濁してきたのですが、ビアン云々に全く思う所が無いわけではないのです。
むしろ規格外故に大アリ、普段言葉にはしないけれど。

自分は、何者なのだろう。

姿は違えど皆一様に渡ってきたであろう「同性愛者」の不安定で頼りなげな橋。
まずぶつかったのは自分の性に気づいた時の「自認識の曖昧さ」や「孤独への恐れ」では無かったでしょうか。

眠れない程悩んだり、むしろそこまで悩まなかったり。
やだ、自分ってば異端?///と中二病をこじらせたり、安全ピンが「むしろ危険ピン」に改名しそうなくらい刺さってたりとかね。

(むしろ危険ピン 参考画像)

性のカテゴライズを目の当たりにして「自分って何者なのだろう。」とモヤモヤ、迷子になる方をちらほらお見かけします。

斯く言う私も10代の頃は散々悩んで(ちょっと無理したりして)来たクチ。
ただ、性の悩みの根底に大きな引っかかりがあったのです。

壊滅的に「オンナモノ」が似合わない。

ゆるふわサチコの好みに合わせる事が所謂「親孝行」の一つなのだと、敢えて「女性らしい」服装を心掛けていた頃があります。
(アンティーク調のなんかフワッとしたロングスカートとかね…カレーうどんの食べづらいことったら!)

これがまた似合わないのなんの。

生来の「ゴツさ・デカさ・逞しさ」
をカバーするにはオンナモノは弱すぎたのです。

女性性を求めた鏡の中、真っ先に突きつけられたのは物質的な違和感でした。

スカートから覗く鍛えあがったふくらはぎ、隠しきれない肩幅…うおおおお。

「女性」であるはずなのに「女性性」から願い下げられる、規格外故の自己認識の曖昧さがあったのです。

次第に身につけるものは「着られるもの」かつ「似合うと思われるもの」に。社会から求められる立ち回りは「女性」から「男性の代替品」に…。

そう、メンズラインでフル装備したオバラさん。誕生の瞬間です。

オバラさん。≠ボーイッシュ

虹色界隈で遊んでいて出会う方々。
のんべんだらりとお話するのはお好きです。
ただ、ね。特有の文化と言いますか、時折おや?と思うことも。

「オバラさん。はボイだから、やっぱりフェムさんが好きなの?」

と初対面の方に聞かれたことがあります。

・オバラさん。に「ボイ」という自認識はないんじゃい。

・ボイだからフェムが好きって等式はどうなんじゃい。

・オバラさん。内面リンネルでキナリノで割とナチュラル志向の乙女なんじゃい。

とまずどこから切り込んでやろうかと頭の中は箇条書き状態に。
やんわり「それ、なんか違う」とお伝えしても

「え?どう見たってボーイッシュでしょw」

と言われてしまうことも。

「就活時期にレディースラインで靴が買えない女の気持ちが分かるんか、あぁ?」

と凄んでしまいそうになります。
(おっかないの知ってるからね、心の中だけで。)

…あぁ、そうそう。こんなオバラさん。にも恋人がいるのだけど(4/9オフ会同伴で参加致しました。その節はどうもどうも。)出会った当初は

「あなたは一体何者なの?」

と聞かれたもの。その度に

「オバラさん。はオバラさん。」

と応えていたのだけど

慣れてきたのかこの頃は
「ボーイッシュと言うよりメンズ規格、あなたを迷子だと思ったことはないわ。」とまで仰るように。

本当に良き理解者に恵まれたものだと、今更ながらね(少し照れくさくもあるけど)有難いの、とこの場を借りてお伝えしておきましょ。

雄々しい骨格は生まれつき。
(臍帯を襷掛けにして、胡座をかいたまま逆子で生まれてきました。)

低めの声も生まれつき。
(多少潰したのもあるけれど。)

どうあれ結局は「セクシャリティ」より「パーソン」なのだと、AVANCEの良きお姉さま各位から教えていただく日々なのです。

突撃!出張オバラ飯

写真すら残らない!!
「瞬殺、お手軽マリネサラダ」

1.トマト、アボカドを(だいたい)1cm角のダイスカット。グレープフルーツ半分をざっくりスプーンでほじくりかえしておく。(グレープフルーツは捨てずに!)

2.ボウル(でもなんでもいいや)にオリーブオイル、塩、胡椒を投入。残ったグレープフルーツを締め上げ、塩胡椒オイルと果汁を混ぜ合わせる。
(握力が問われる)

3.トマト、アボカド、グレープフルーツ(今更1と命名する。)をボウルに投入、和える。

4.しそに味見を依頼し
「オイル足らん。」とご指摘いただく。(最重要工程)

5.味を整えて、半ばヤケクソで刻んだ粗いにも程がある黒胡椒を散らす。

ABOUT THE AUTHOR

Obara3
27歳 オバラさん。/看護補助
どうしたって「セクシュアリティ」の枠に収まらない。はみっちゃう。
社会が女性と認めぬ女性。
肩幅特化型、視力やわめ。

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

CAPTCHA


Return Top