浦和にあるお寿司屋さん。
先輩が以前に取材したお店で、数年前、たまたま打ち合わせが浦和であった時に連れていってもらったお店
店の目の前に行ってびっくり。
プレハブのような外観にのれんの「すし」もマジックで手書き。
入るとカウンター7席ぐらいの小さいお店。お客さんはいない。。。
そして先輩がニヤニヤしてる。
「お前色々質問してみろ」と。。。
数少ない一品料理のねぎのぬたを頼んで最後にかけているのを見たら「あれ?明らかに市販のぬたチューブ」
「ガリが美味しい」というと
「おいしいガリを売ってる量販店を見つけたんだよ〜」
「〇〇(魚)ってなんですか?」って聞くと
「う〜ん、わからないんだよね。でも前に出したら評判よかったから」
もう何聞いても返ってくる言葉が面白い。
こだわらないがこだわりのお店。
でも、この大将。50歳で脱さらして寿司屋を目指し寿司の学校に入学
え!そこは気合い入ってる!
「えーすごいですね〜」
「でも半年でやめちゃったんだよ」
もう、、、全てがすごい
そして・・・とにかく安い。
そしてネタの仕入先もびっくりな感じなのに、、、なぜか美味しい。
いくらでも食べられる。。。
初めて行った時に気づいたんです。
「あ!これ酢飯が美味しい!」
「あ・・・でも酢飯も・・・」
「これはね自分で作ってるの。学校で教えてもらったの自己流に改良して作ってるの」
何を話すときも・・・大将の話し方なのかな・・・雰囲気がすごくいいんですよね。
この酢飯と大将の人柄が大好きで半年〜1年に1回は先輩たちと必ず食べにいってます。
ただ・・・外観のせいか、いつもお客さんの入りは悪く・・・。夜に3時間いても他のお客さんに会わないこともある・・・絶対に1回入れば美味しさに気づくのにな〜。
そこに先日行ってきました
これまでは平日に行けなかったので、お休みの土曜日にわざわざ開けてもらったりしていたのですが・・・
初めての平日。
あれ?お客さんが入ってる。
自分たち3人を真ん中に両サイドにお客さんが!!!
「なんか今日すごいじゃないですか!」
「たまたまだよ〜」と。
するとひとり客の女性が出ていき・・・
すると!またひとり客のサラリーマンが入ってきた!!
えーーって思ってると
その方が「あれ?今日賑わってるね」と・・・
あ・・・ほんとに、たまたまなんだ(笑)
するとそのサラリーマンが帰ると・・・
また!40代ぐらいの男女が入ってきた!!
「えー」とこちらが驚いてると
その方達も
第一声「今日なんか賑わってる」と。。。
そしてその方達、自分たちが食べた量を見てさらに驚き(食べたぶんだけチップが重ねられていくシステム)
その時には3人で3時間食べ続けてた我々。
もうそこに行った時は腹破裂しそうになるまで食べると決めているのです。どんなに食べて飲んでも1人5000円いかない。もう意地です。いつも5000円目指すのです。
その女性が速攻で話しかけてくる「これ食べたんですか?この店でこんなの初めてみたよ。」
貴重な常連さんだというお二人
男性も「え?なんでこの店入ったんですか?」とまさかの質問
これまでの馴れ初めを話してさらに皆で盛り上がる。
すると女性が「ここはさ、上に乗ってるのはそうでもないんだけど酢飯が美味しいんだよね」
「あーーー!!!そうなんです。やっぱりみんな気づいてるんだ!!」
そして男性が「でさ、なんか大将に会ってると元気になるんだよ。お店厳しくて俺らより大変な思いしてるのに、そんなの見せないじゃん。俺の悩みなんてどうでもよくなるんだよね〜」と。
あ〜それも分かる。大将話で盛り上がるカウンター
その日、会計1万3000円。こんなの見たことないとなぜか隣客の女性は写メとってました(笑)
店を出た3人。
40代の先輩が・・・「なんかあの店元気でるよな〜」としみじみ。
「それ、隣の男性も言ってましたよ」
いい歳した3人が噛みしめる。
きっと、同じ寿司を別の空間で食べたら全く違う味がするんですよね。飲食店ってそこがすごいですよね。
あの訳のわからない入りづらい寿司屋で大将と話しながら食べるのが美味しい。
ほんと・・・不思議なお店。
話した常連の方の方に共通して言われた言葉「もっと来て食べてあげてください。」
みんなに心配されて愛されてる・・・
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