アプリでも放送のたびに話題にあがっていた「おっさんずラブ」
見てなかったのですが…昨日の最終回に合わせて一気に全部見ました。
面白い。。。
特別なものとして描くのではなく。決して暗くなく明るく楽しく。好きな人を同僚と争ったり、好きな人が別の人と結婚しそうになったり、、、これが男女の恋愛ドラマとしてみたら、もうコテコテすぎる王道の脚本。その主人公を男性同士に変えた。その描き方が素敵だな〜と思いました。
きっと当事者の方それぞれに「キュン」としたポイントや「分かる〜!」というポイントがあったんだと思います。
ちなみに自分が一番「分かる〜」と思ったポイントは、何回か主人公が言っていたこのセリフ「付き合うってなに?」
同じことを言われたことがあるんですよね。。。
26歳で、まさにドラマと同じく職場でノンケの後輩を好きになった時でした。
何度かブログでも書いたことあるのですが。。。
仕事のスタッフルームも一緒で、ご飯も一緒に行ったり仲が良かったので毎日のように一緒に過ごす後輩。
後輩にはそれはもう格好良い彼氏がいました。
でも20代の自分。好きになったら猪突猛進で突き進みます。彼氏とは遠距離でうまくいってないという話を散々聞かされていたので・・・。
自分の「好き」という気持ちを確信した、ある日、気持ちを伝えようと決心し、いつものように2人でご飯へ。。。
あまりの緊張で気持ちを言えず。。。
帰りのタクシーでも言えず。。。
そのままバイバイ。
バイバイしたばかりなのに家に帰って電話。
後輩も??ですよね。さっきまで一緒だったのにまた電話かけてくるなんて。
そこで「真面目な話があって・・・」と切り出し。
「彼氏がいることも分かってるんやけど好きやねんかな」と告白。
「え?」と・・・とまどいながらも「その気持ちは嬉しいです」と返してくれた後輩。
「そっか…ま。。。そういうことです」
と…話は終わり。。。
翌日、カミングアウトしていた先輩にそのことを伝えると。
「それで?」
「いや、気持ち伝えて終わりました」
「そらそーよー」
「え?」
「だって言われてどうすればいいかわからないもん」
「え?」
「付き合うってどういうこと?って思うよ。同性と付き合ったことのない私たちには分からないよ」
「あー」
「付き合ってどうなるの?どうしたいの?」
「いや・・・先輩たちが男性と付き合う時に思うことと同じですよ。手をつなぎたいし、キスしたいと思う」
「あーなるほど。じゃあそれを説明しないと。。。」
20代、猪突猛進の自分。
聞いたことを素直に実践。
しかも告白した翌日。面と向かって言う勇気はなくまた電話で(笑)
「あの〜昨日の話の続きですが・・・」
「はい。。。」
「好きなので付き合って欲しいねんかな」
「え?だって彼氏いますよ」
「うん、、、分かってるんやけど。自分も付き合いたい」
もはや、ワガママな子供のような発言。
すると後輩からも先輩と同じようは発言が。
「今までも仲よかったじゃないですか。むしろ遠距離の彼氏とよりも過ごす時間のほうが長い。付き合って何が変わるんですか?」
「いや・・・それはさ彼氏とするように手をつなぎたいし、ちゃんとデートもしたい。先輩ではなく彼氏のようになりたいってこと。」
これでようやく理解してくれた後輩。
「でも・・・彼氏とは別れられない」
と、その時は言われたものの。
20代の猪突猛進の自分。
一度気持ちを伝えてからはいつも猛アピール。
ちょっと長くなったのでここからははしょりますが・・・。紆余曲折あり。
この告白から2ヶ月後、彼氏とは別れて自分と正式に付き合ってくれることになったのです。
カミングアウトしていた周りの先輩からは「大金星だ。」「お前の人生でこれ以上の可愛いことは付き合えないと思え。」と手荒い祝福を受け完全に有頂天になっていたのですが・・・
交際が続いたのは1年弱。
結局最後に「親にも友達にも言えなくて辛い」と言われ別れました。そらそうだよね。。。と理解しつつもツラかったな〜。
おっさんずラブを見てこの時のことを思い出した。
色んなLGBTの教育用教材を見てきたけど、このドラマこそ一番、子供達に見てほしいな。
知ってほしいことが最も込められてる。社会の中に普通にいること。あんな素敵な恋愛ができるという事。。。可能性はたくさんあるということ。
皆さんのグッときたセリフ・シーンはどこですか〜??
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