新しいシリーズ【ビアンこぼれ話】スタートです。
立場上、色んなビアンさんと出会い、飲み会を開催すれば色んな話を聞いてきました。オフ会では聞けない貴重なお話の数々。自分の中だけに留めておくのはもったいない。
皆さんにも共有したい!
という事で、そんなこぼれ話をこちらでご紹介していきます。
飲み会ではカミングアウトの話になることも多々あります。
6人での飲み会。
「カミングアウトってしてますか?」と誰かが聞くと
「母と妹にはしてます」
「母にはしてます」
「母と兄弟には」
「母には」
「母にも父にもしていません」
気づきました?ただ一人、誰からもカミングアウトされてない存在。
そう・・・お父さん!
「お父さんにはカミングアウトしずらい」というのが全員一致の意見。
自分は父親にもしていますが誰に一番言いづらいかったかと聞かれれば確かに「お父さんかな〜」
でも、これってビアンだからとかって事は一切ないんですよね。
男女のカップルだって、彼氏の存在を父親以外全員が知っているなんて、よく聞く話。
結婚を決めて父に初めて紹介。挨拶され皆が帰った後に奥さんと2人になり「お前は知ってたのか?」なんてドラマの超定番シーン
でも・・・中々言えない存在だからこそ言われる言葉に重みがある。
自分はカミングアウトした時に心に残っているのは母よりもやっぱり父の言葉です。
母がやんや、やんやと質問してくる中で一言も発さず。
最後に「今度、彼女を連れてこい」と。。。
そして自分が東京に帰った後に、まだやんや、やんやと「あの子を東京から戻そう」だの言ってる母に対し・・・
「もう言ったるな。あいつは30年間、一人で悩んできたんや、家族にも言えずに。それをやっと言いよったんや、だからもう言うな」と涙声で言った父親。
この人の子供で良かったと心から思った瞬間
父はいつの時代になってもそんな役割。
父親と娘の関係ってそんなもんですよね。
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