ブログでも書いた年始に20年ぶりに会った友人たち
20年ぶりに再会した友人たち
正確には「会うのに20年かかった」です。
中学で椎間板ヘルニアになり、ずっとスポーツをしていくことを諦め…
子供の頃から通っていた公文のおかげか、高校では数学だけは3年間、学年1位。
もう必死でしたね。
大好きだったスポーツでの将来も絶たれ。着たくもないスカート履いて学校通って、全く自分らしく生きれない中で、数学で1位なことだけが唯一保てるアイデンティティだったんだと思います。
そして「スポーツ科学の道に進みたい」と後付けした目標を持ち入学した理系の大学。
4年間しっかり通って卒業すれば希望通りの職種に就職することも難しくはないはずなのに、全く楽しくない毎日で。
女性が好きで、自分らしく全く生きれてない、その状態にやっぱりずっと悶々として、このままの状態で社会に出ることが怖くて。
かと言って、どうすればいいか全く分からず。
学校が終わればひたすらアルバイトして現実逃避。
このまま自分の未来はどうなるのか不安しかなくて。
そんな時に見たマラソンのドキュメント番組。2時間見終わったら、大嫌いだったマラソンが大好きになってたんですよね。
こんな風に人に影響を与えられるようなものを作りたい。ネットも今ほどなかった時代に、田舎に住んでた自分がテレビで自分と同じような人の特集があると親にばれないよう見たように。誰かの何かのきっかけになるものを作りたい。
テレビの世界なら男も女も関係なく働けるかもと漠然と思い。
「テレビの仕事をしたい」と親の反対を押し切り大学を中退して東京の専門学校に行くことにしたんです。
その事を、この友人たちに伝えた時、かなり驚かれました。まだカミングアウトもしてなかった友達たちにとっては、「今、なぜ大学を止めてまでやる必要があるのか?」と。。。
2年後でもいいんじゃないかと説得されました。
その中で「それは逃げじゃないのか?」と言われたんです。もちろん、それは優しさから出た一言。
その言葉は、ずっと頭から離れなくて。
これまで何度か皆で会うチャンスはあったんです。でも…自分の中で「逃げじゃなかった」と心の底から思えるまで、皆に認めてもらえるまでは会わないと決めていて。
一人前になって、「ほら、逃げじゃなかった」と、胸を張って皆に言えるようになるまでは。
20年かかりましたね。。。
20年ぶりに会って「今、人生が最高に楽しいです」と言えました。
バイバイした後・・・
友達たちから
「そのままでいてくれて良かったわ」
「20年たっても何も変わってなかったな」
「人生楽しんでて安心したわ」
と。
あの時の一言のお陰です。。。あの一言がどれだけ活力となったか。就職して1年間、全く休みがなくて、帰れない日が当たり前で。そんな下っ端生活の中でも、ディレクターになるまでは絶対に辞めないと頑張れたんです。
優しくも厳しく送り出してくれた、20年間会わなくてもずっと気にかけてくれてた、あなた達のおかげです。
20年間、友達でいてくれて本当にありがとう。
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