ピンポーン。
8月のうだるような暑い、夕方になっても汗が噴き出してくるような日だった。
私はちょうど朝からの仕事から帰ってきて、日中換気もしていないむわっとした部屋にいた。クーラーのリモコンを探そうとしていた最中だった。チャイムが鳴る。
誰かが部屋を訪ねてくる予定なんて何もないのだが。
そういえば部屋に押し入られてケガをしたニュースが報道されていたが、あれはうちの近所だっただろうか。まだ犯人は逃走中だった。まさか。
いや、近所で何回も犯行を重ねるものか。
先にクーラーのスイッチを入れたい気持ちを抑えて、息を押し殺し、玄関の気配を探る。ガサッと荷物を持ち直すような音が聞こえる。きっと宅配便かなにかだろう。特に頼んだ記憶もないのだが。
インターフォンを取る。
「はい」
「…便でーす」
少し聞き取りにくいが、やはり宅配便のようだ。
先ほど過った犯人像を消し去る。なにも頼んではいないが、サインペンを握って扉を開ける。開けた。そこには。
思わずホラー小説風な文章となっていましたが、実は、SNSで応募して当選していたのです。
天然水スパークリングレモンが1ケース当たりました。ありがとうございます。まさか当たるとは。当たるもんですね。
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