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〜ビアン人生も悪くないですよ〜

【同性婚が可能な国・アメリカ】でも国際LGBTカップルさんが日本に住む理由

【同性婚が可能な国・アメリカ】

でも国際LGBTカップルさんが日本に住む理由

 

 

アメリカ画集国の最高裁判所が同性婚を合憲と認めたのが2015年6月。それまでアメリカ50州のうち36の州が同性婚が可能な州でしたが、この決定によりアメリカ全て州で同性婚が可能になりました。世界に多大な影響力を持つアメリカのこの決定は全世界のLGBTの方々にとって、自国でも同性婚へ向け加速していくのではと、ともて大きなニュースでしたよね。

 

でも同性婚が可能になったからと全てが解決されたわけではなく。。。そんなアメリカの実態を毎月フジテレビで放送している「LGBT LIFE」にご出演いただいた2組の国際レズビアンカップルさん(アメリカと日本)から教えてもらいました。アメリカでは婚姻関係を結べる彼女たちがなぜ、様々な壁が出てくる日本で住み続けるのか?

 

 

国際レズビアンカップルさんの現状

 

日本人同士の同性カップルさんでも今の日本の制度では生涯をともにする上で、保険や財産など多くの問題があります。国際カップルさんはさらに加えて問題が生じてきます。まずビザの問題。多くの方が労働ビザで日本に入国されています。男女であれば日本人同士の結婚より書類など手続きは大変なものの、婚姻関係を結び、夫婦となることは可能です。しかしLGBT国際カップルさんの場合は、同性婚が認められていない日本では、もちろん婚姻関係は結べません。そうなると…毎年ビザの更新が必要です(※3年更新のビザもあり)。労働ビザだけにもちろん日本での実働が必要で。万が一、体調を崩して働けなくなったりした際にはビザの更新が出来ず、強制的にアメリカに返されてしまう事もあるのです。

 

20代の頃、アメリカで見たLGBT事情

 

今から10年ほど前の20代の頃、アメリカ勤務の先輩を訪ね、ロサンゼルスに行きました。ビーチに行ったとき、前から男性二人が歩いてきました。二人は小さな赤ちゃんが乗ったベビーカーを押していました。その雰囲気から明らかに友達ではなく男性カップルさんだと分かりました。日本では絶対に見ない、その光景に驚いていると先輩が「この辺は特にたくさんいるよ」と教えてくれました。アメリカってすげーと思いましたよ、さすが”自由の国”がキャッチコピーになっている国だと。でもその一方で「反対するポスターとかCMも見かけるよ」とも教えてくれました。まじか!さすが自己主張ばっちしの国、アメリカ。周りを見て足並みをそろえるのが得意なエセ平和主義の日本では考えられない状態でした。

 

アメリカで挙式をあげたカップルさん

 

2組にご出演いただき、そのうち1組のカップルさん(アメリカと日本)はアメリカで結婚されました。友達を呼んでハワイの綺麗な海で挙式。アメリカに住む彼女のご両親にも挨拶。ご両親は暖かく日本から来た娘のパートナーを家族のように受け入れてくれたそうです。

 

なぜ日本に住む?そこにはアメリカの現状が…

 

アメリカで婚姻関係を結び、親との関係も良好。アメリカで暮らせば同性カップルが抱えるお金や保証や相続など物理的な問題はクリア出来るわけで。仕事などの都合はあるとは思いますが「あれ?じゃあアメリカで住んだほうがいいんじゃないですか?」と普通に疑問が生じてきますよね。驚くことに、その答えは出演いただいた2組の国際カップルさんは同じ事を答えたのです。

 

もちろん日本が大好きだということ

 

そしてもう1つ・・・「アメリカは同性婚が認められ制度は整ったものの、その一方でまだまだ差別が根強く残っている」という事でした。そう考えた場合、「制度が整っておらず、同性国際カップルとして壁はたくさんあるものの、日本で暮らしたいと思う」と。。。そして一番印象に残っている言葉「日本では手をつないで歩ける。私の地元では歩けない」そんな実情があったんですね。住んでいないと分からない空気感。この意見はすごく考えさせられました。

 

日本はどう??

 

アメリカに住んでいた方からは制度は整っていないものの住みやすく見える日本。日本は実際どうなのかな?前に書いた「同性婚が出来るようになったらしますか?」というブログに書いたブログメンバーの回答では周りの目が気になりしないかも…というのが半数を超えていました。これがまだ日本の現状じゃないかなと思います。アメリカのようにはっきりと意見はしてこないものの、日本には無言のものがあるんじゃないかなと。それは日本人だからこそ住んでて分かる空気感。でも、当事者も気にしすぎという事もあると思うので、お互いの歩み寄りが今後一番大事になってくるんじゃないかなと思います。

 

 

制度を先に成立させれば、そこらへんは時間を重ねれば付いてくるという意見もあると思います。制度と気持ち。どうせなら同じステップを踏んでいきたいですよね。同性婚が認められたときに、そんな事気にせず自分にとっては、あの憧れの「婚姻届け」を役所に堂々と出しに行きたいんですよね。大事な人をちゃんと守れるように…

 

 

 

 

 

 


 

 

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