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〜ビアン人生も悪くないですよ〜

絶対カミングアウトしないはずだったけど母へカミングアウトした③

絶対カミングアウトしないはずだったけど母へカミングアウトした②

 

「カミングアウトした」とタイトルにあるのに断念してしまったところで前回終わっちゃいましたね。

断念してしまうくらい、カミングアウトのハードルが高くて。私にはもう一生言えないのかもしれない、完全クローゼットのまま、パートナーの存在を家族に伝えられずに生きていくんだと思いました。

 

そんなとき。

田舎にいる母が東京に遊びに来る日がありました。東京駅で母と私が合流して、お昼飲み食いして、そのまま姉宅へ遊びにいこうと計画を立てたんです。

これは、これは、この、タイミングなのでは?

ちょうどその前夜に友達と飲んでいて「お母さんにカミングアウトするかもしれない」「タイミング見てできないかもしれないけど…」と伝えて、こりゃあもうカミングアウトするしかない。有言実行を目標にして、ただ逃げ道は残していたくて。前夜からドキドキばくばく。

 

いよいよ当日。

母と会って飲み屋さんへ移動している最中、飲んでいる最中、心臓がばくばく。

どう話を切り出そう、どう伝えよう、どのタイミングで…とカミングアウトすることに頭がいっぱいで、母の話を話半分にしか聞いていなかったかもしれません。

なんてったって、これまで幾つものカミングアウトするチャンスを潰してきた私です。

今回こそは…と意気込むのも当たり前です。

 

とりあえず、ひたすら、飲む。

 

 

緊張もあり、お酒をどんどん注文する(今思うと、母も同じペースで飲んでいたので、緊張とかじゃなく通常のペースだったのかもしれません電話機)

飲み進めていても、どうにもタイミングが分からなくて、ああやっぱり今回もカミングアウトできないのかなと心が折れそうになったとき。

「9が楽しければいいんだよー」と母からのナイスパスが飛んできました。

これを逃したらもう一生言えないと腹をくくり、且つなんでもないように装いながら、さも当たり前のように。

 

9「今すごく楽しいよ。付き合っている人がいてね、楽しく過ごしてるよ。」

母「おお、そうなんだ、それはよかった。前に姉と話しているときに『9は女性と付き合ってるのかな?』って言ってたんだけど、私はそうじゃないんじゃないって思ってて…」

9「いや、付き合っている人は女の人でね…」

母「ああ、そうだったのね、でもまあ9が楽しければいいんじゃないの。」

 

 

 

 

 

え、カミングアウトできた。あっさりと。

節々に気になる部分はあるけれど、今回は一切無視して、強行突破してカミングアウトできた。

そのあと、根掘り葉掘り質問されることもなく(心の中ではどう思っていたか分からないけれど)、フラットな状態でそのまま過ごしました。

 

これはカミングアウト成功なのでしょうか?

 

でもとりあえず、母にカミングアウトできたと言ってもいい状況だ!

 

 

次回、続かなくてここで終わりでもいいんですが、最後にちょっとまとめと後日談も話をさせてください。

 

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アラサーフェム / 元保育士

個性がないことが個性。
濃ゆいメンバーの中に、キラリと光る普通さ。
レモンサワー大好きな酒飲みです。

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