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〜ビアン人生も悪くないですよ〜

絶対カミングアウトしないはずだったけど母へカミングアウトした②

絶対カミングアウトしないはずだったけど母へカミングアウトした①

 

まずは自分は楽しく生きていること、女性と付き合っていて楽しく過ごしていることを伝えようと決めました。

 

そうは思っても、今まで完全クローゼットだった人間が、絶対にカミングアウトしないと思っていた人間が、いきなり「実は女性と付き合っているんだ!」とカミングアウトできるもんでもない。

友人やきょうだいにでさえ、これまでカミングアウトしたことないんだから。

これまでカミングアウトしたのは保険屋のおじさんと美容師さんという関係性の薄い人たち。

 

▼保険屋のおじさん

初めてカミングアウトした相手は…

 

▼美容師さん

ついにできた「カミングアウト」

 

関係性の薄い人たちにカミングアウトするだけでも心臓バクバクで。保険屋さんもこれからお付き合いしていくし、美容師さんも気に入っている個人店なので、もし変な反応されたら新しいところを探さなければいけないと思い詰めるくらいにドキドキ。心臓が張り裂けそうなったのを覚えています。

実際に話し出しだすときは、なんともないふりを装う。「前から話してましたよね」くらい、さも当然のように話し出す。

思い詰めた雰囲気で伝えないからこそ相手も軽く受け止めてくれる、のかもしれない。

 

内心「えーーー」と思っていても、同じ温度感で受け止めてくれているように思う。

 

 

保険屋さん、美容師さんにうまい具合に伝えられたからといって母親に軽く伝えられる自信がない。心臓ばくばくで思い詰めた面持ちになってしまうかもしれない。

とりあえず、電話やLINEとかでは難易度高いので、実家に帰省して、母と二人になったタイミングで伝えようと決意。

タイミングは良しとして、「あなたの娘は女性と付き合ってるんです」と実際にどう話を切り出したらいいのやら。

「話したいことがある」「伝えていなかったことがあって」という切り出し方だと重たくなってしまう。

「付き合ってる人がいてね」となると普段恋愛話をしない私から唐突に話題が飛び出して身構えられてしまうかもしれない。

母から「付き合ってる人いないの?」とか話をうまく振ってくれたら話しやすいのに、付き合ってる人やタイプの話など恋愛トークを全くしてこなかった親子なので、母からこの手の話題が出てくることは絶対的に皆無。

 

そんなふんわりとしたシミュレーションで実家へ帰省して、案の定やっぱり言えなくてただただ気疲れをして満身創痍で家に戻ること数回。

母と二人きりになるタイミングは結構あるんです。二人で出かけているとき、母以外の家族が寝静まって二人で晩酌しているとき、朝起きてからなどなど。話せるチャンスはたくさんあって。ただ、自分が話の切り出し方が定まっていなくて、普通のとりとめもない話をして終了。

 

みなさんは「カミングアウトする!」と決めたらそのままスムーズにできるものなのでしょうか。

元々自分のことを話したり打ち明けたりすることが下手くそなのもあり、どうにもこうにも話し出せない。

 

やっぱりもう話せないかも。カミングアウトできないかも。

こんだけ言おうとして言えないなら、もう言わなくていいのかも。

 

次回に続く。

 

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アラサーフェム / 元保育士

個性がないことが個性。
濃ゆいメンバーの中に、キラリと光る普通さ。
レモンサワー大好きな酒飲みです。

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