AVANCE

〜ビアン人生も悪くないですよ〜

初めての感情

もう5、6年前から通い続けてきた、お寿司やさん

 

元気をくれる寿司屋

 

いつも行く日は、最高のマグロを用意しといてくれる

 

50歳すぎて脱サラして半年の修行で寿司屋を始めた、大好きなおじさんがやっているお店。

 

が・・・突然の閉店宣言。

 

早すぎるよ…閉店…

 

閉店決定以降、6月の頭に行ってきました。

 

この日は、いつもの大トロ、マグロ赤身にオススメのシマアジを連続で注文

 

食べるたびに思いは強くなる「やっぱり美味しい」

 

こんなのが二度と食べられなくなるなんて嫌だ。

 

ということで、先輩たち3人でまた7月中旬に予約。「これが本当の最後だな」と行ってきました。

 

店内に入ってカレンダーに目をやると、真っ赤。予約がびっしり入ってる!!!

 

予約するのなんて自分達ぐらいだったのに。

 

やっぱり、このお店、そしてご主人は皆に愛されてたんだ。

 

と感慨深くも、もう入る隙間なさそうだから、これが本当に最後かと思っていると

 

「ん?知ってる名前が4日後に」

 

あれ?いつも3人で来ている一人の名前。

 

「あれ?取ったんですか?」

 

「うん、前に友達連れてきた事あって、その友達が行きたいって」

 

「何人ですか?」

 

「3人」

 

この店のカウターは6席

 

「あれ?まだ座れますね、お邪魔してもいいですか?」

 

ということで、先輩と自分もお友達にまぜてもらって4日後に再び来店することに。

 

350円。ほぼ原価、というかむしろマイナスになるのに、めちゃくちゃ良いウニを用意してくれてた

 

いつもの3人にお友達が2人、そして常連の男性1人で満席の店内で「最初は握るの遅かったですよねー」「どんどん早くなってきた」なんて話で盛り上がり。

 

楽しいけど、寂しくて、悲しくて。

 

お店が閉まる事で、こんな感情を抱くの人生で初めて。

 

決して名店じゃないし、食べログの点数だって高くはない。

 

でも40歳で脱サラして紆余曲折あり、50歳で寿司屋を始めた、ご主人の生き方、言葉からたくさんの事を学び、感じさせてもらったお店。

 

そして、何より、寿司学校で教えてもらった酢飯の作り方を無視して、オリジナルで生み出した酢飯は間違いなく日本一。

 

自分にとっては、おそらく生涯で世界一美味しいお寿司屋さん。

 

最後に、その酢飯の作り方を教えてくれました。いつも最初に食べるニラの酢味噌和えの隠し味も。

 

説明の最後に「で、これをまぜて味を見るの。あとはもう味分かってるでしょ?その味に近づけて。」と。

 

分かってるけど。アホみたいに好きすぎてニラの酢味噌和え2個注文とかしてたから、味、分かってるけど。

 

でもやっぱり、またご主人が作った酢味噌和えと、酢飯食べたい。。。

 

あ〜今も悲しい。

 

初めて抱いた感情に自分でもビックリ。

 

7月最後の本日で閉店。。。

ABOUT THE AUTHOR

Yamaguchi
43歳 / ボイタチ / ディレクター(番組・映像)

AVANCEの代表です。
オモシロイ事ずっとやってたいです。
人間臭い人が大好きです。

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

CAPTCHA


Return Top