AVANCE

〜ビアン人生も悪くないですよ〜

クセの強い…

初めての冬の沖縄を満喫中のこと

 

初めての冬の沖縄✈️

 

釣りで釣り上げたら魚を船長さんに見せて食べられるか、食べられないかを判断してもらい、食べられるものは持ち帰って料理してもらう事になってたんです

 

で・・・

 

持って帰る事になったバケツの中の魚。自分が釣ったのは大きな魚の下にいる小さめの魚のみ

 

これを紹介してもらった居酒屋に持っていったわけですが。

 

店員さんがまず「あ、この大きな魚は煮魚にしたら美味しいですよ」

 

「おーじゃあ煮魚で」

 

で、自分が釣った魚の方を見て

 

店員さん「あ〜これか」(表情が曇る)

 

店員さん「これ、クセが強いんですよ」

 

「そうなんですか」

 

店員さん「そう、ほんとクセが強くて」

 

とにかくクセが強い事を連呼

 

店員さん「結構、持ってくるお客さんがおられるので、なんとかと僕たちも試すんですが、クセが強くて」

 

「あー」

 

言われてるのは自分が釣った魚なんですけどね。なんだか、あまりに連呼されるうちに自分が言われてるような気分になってきて。

 

店員さん「クセが強くて、どんな調理方法で試しても最後にクセが残るんです」

 

「あ〜」

 

店員さん「これは調理しても美味しく無いんですよね」

 

「あ〜じゃあ、こっちの大きいのだけでいいですよ」

 

と、結論が出たのですが。それでも

 

店員さん「色んな調味料も試したんですけどね、独特の臭さと言うかクセが必ず残るんです」

 

「あ〜」

 

きっと店員さんはせっかく釣って持ってきてもらったのに、ごめんなさいの意味を込めて、この魚の特性のせいだと言ってくれているのでしょう。それとは反比例して自分の釣った魚なのに自分が言われてるようで段々切なくなってくる。

 

店員さん「どんなものとも合わないんですよね〜」

 

「あ〜」

 

自分もそういうとこあるかも。。。もう完全に釣った魚が自分に置き換わる。

 

店員さん「結構、濃いめの味付けでやっても噛んでいくと、最後にクセの強さが出るんです」

 

もう分かった。作れないで分かったから。これ以上、この魚(自分)の事を悪く言わないで。。。

 

「あ。。。なのでもうこっちだけでいいですよ」

 

店員さん「はい、分かりました、これはこっちで処分しときますか?」

 

「お願いします」

 

こうして、ようやく終わったやりとり。。。あの魚、海では元気にうまくやってるかな。

ABOUT THE AUTHOR

Yamaguchi
43歳 / ボイタチ / ディレクター(番組・映像)

AVANCEの代表です。
オモシロイ事ずっとやってたいです。
人間臭い人が大好きです。

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