AVANCE

〜ビアン人生も悪くないですよ〜

男性にプロポーズしたことあります。【恐怖の後日談】

たった一回だけと決めて挑んだイチローへのプロポーズ。

その場では「保留」という中途半端な返事をもらったわけですが、私には「待つ」という余地はなかったので、その後、みるみる気持ちがしぼんでしまい、1か月後には別れ話をしました。

別れについて、もちろんイチローはすんなり受け入れませんでした。
あのプロポーズ以来、私の気持ちが変わってきてることに気づいてはいたものの、イチローは何の事情も知らないわけで、何が起きているのか?という感じでいたようです。

実情を話すのはイチローにとって更なる酷ではないかと考えた私は、半ば押し切るような形で関係を終わりにしました。

ここからは、私が受けた報いとも言える体験談です。
人の心を軽んじてはいけないよという教訓です、、、

 

その別れ話をした夜、私はイチローの部屋に監禁されました。
もちろん暴力などはありません。
ただ、帰ることを許されず、別れることを許されず、長い長い夜を寝ずに過ごしました。

話し合いは終わり、もう気持ちが戻ることはないと言った私に、イチローは「そんなはずはない。可能性はあるはずだ。」と言い続けました。
朝が来て、少し疲れてきたイチローを押しのけ、私は部屋をでました。

 

想像のつくところでしょうか。

 

それからイチローはストーカーになりました。

 

家のポストに、切手の貼られていない手紙が何度も届きました。便箋にびっしりと熱い気持ちが書かれていました。
電話をかけても私がでないので、手紙を書き続けると書いてありました。それでも私は無反応で通しました。
するといよいよ、家の近くで待っているようになりました。これはまずいなと思った私は、再び話し合いに応じました。刺されるかもしれないと思ったので、話し合いの場所は交番の近くを選びました。

イチローは、何度も何度もプロポーズをしてきました。どう考えてもおかしいでしょーという状況ですが、イチローにはそれしかできなかったのだと思います。結婚だけが私の願いだと思っていたはずですから。

当然のことながら、私はプロポーズを断りました。
そして「もうイチローに気持ちはない。あの時しかタイミングがなかった、その自分勝手さは本当に申し訳ないと思ってる。でも今はもう別の未来を見ている。それはイチローとの未来じゃない。」と話しました。

イチローは私の手を掴もうとしました。その手を、私はかわしました。指先も触れないように、体ごと引きました。その時、イチローの目が戻りました。「あぁ…オレ、ごめん。」イチローはそう言って、帰っていきました。足取りはしっかりしていたように見えました。

2か月くらい続いたストーカー行為は、その日で終わりました。

 

そして、もう一人の登場人物、レイコさんの話。

私はレイコさんと付き合いませんでした。(みなさんの期待を裏切りますが!)

レイコさんとは何度か飲みに行き、それこそ「結婚」について話をしていました。
彼女は幸い(?)女性と付き合った経験がなかったので、私は「知らないうちが華。知ったら戻れないよ。」と変な説得をしていました。
ちょうどその頃、レイコさんにも「付き合える男性はこの人しかいない」という相手がいました。その彼を切って、ビアンの世界に飛び込む勇気もなかなか出せないと言ってました。それならば、飛び込まない方がいい。
「私たちは飛び込んだんじゃなくて、もともとここで生まれちゃったの。全然違うんだよ。」そう言うと、レイコさんはギューーッと私の手を握り締めて、去っていきました。

これはイチローのストーカーが終わってからの話です。


私は30代前半に、こんな人生を送っていました。

今はもう迷うこともなく、ビアンとして生きています。

 

40歳でケイさんと出会いました。
41歳になって、ケイさんはアメリカに行きました。
ケイさんが帰ってくるとき、私は45歳?46歳? 

ビアンとして生きる道を選んだけど、遠距離恋愛まで選ぶことになるとは、人生ってオモシロイですね。

私はいま、楽しいです。

だって大好きな彼女と付き合えています。

こんな風にブログで世界に発信する図々しさは、いつも言いますが、四十路のハートの強さです。あんな経験してきたら、ハートが強くなるのもおわかりいただけましたかね?

 

7/23(日)のオフ会3本立ての日。
いろんな境遇の方、いろんな年齢の方とお会いできますね。
まず私がここまでぶっちゃけましたので、みなさんも臆することなくバチコイですよ。

何でも話しましょう。あ、ちゃんと聞き役も努めますので(笑)

【最新オフ会情報】AVANCE 〜ビアンさんたちの真面目な出会いを応援 〜

 

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