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〜ビアン人生も悪くないですよ〜

冬を抜ける

3月です。

日差しは2月中から春のように強くなりつつあるのを感じていましたが、暦の上でもすっかり春感増しました。

 

今年度の冬は、10月がずっと雨&肌寒めなうえ、12月から真冬並みの寒さだったのもあり、なんだか長く感じられました…
雪も結構降りましたしね。

 

冬って、寒くなり始める頃は、師走だのクリスマスだの年越しだので忙しいんですよね。
なので、年が明けて落ち着いた頃に「いつの間にか真冬になっていた」と気付くことが多い気がします。

 

特に寒い地域に住んでいなければそういう意識で冬を迎えてしまえるので、冬の入りはゆるやか。
そして真冬になり、「ああ来た」と思いながら毎日の寒さに耐えていると、次第にその寒さにも慣れていきます。
慣れて、冬という環境に身を置くことが「普通」になります。

 

 

 

 

 

そんな折に、不意に春の気配を感じられる時があったりしますよね。
朝方、霞が立っているだとか、日中、気温がぐんと上がったりだとか、夕方、冷え込みがゆるかったりだとか。
風っぽい匂いよりも雨っぽい匂いが勝っている時もそうですね。

 

冬には慣れた!バッチ来い!なつもりでも、そんな春の気配に触れると、心躍らずにはいられない自分を発見します。
すごく掃除洗濯したくなったり、無意味に外を歩き回りたくなったり、いつもはぴっちりと閉じていた窓を開け放ちたくなったり。

春のうららかさの中では、ただその外気を味わっていられるだけで幸せ。

 

って、この間の気温が14℃くらいにまで上がった日に感じました。

 

でも、それだけのことで心が一気に活気づくなんて、冬の間に私はなんと低いところで生きるようになっていたのでしょうね。
「いつの間にか真冬だった」なんてゆるい入り方をしても、その寒さや日の短さに慣れたつもりでも、冬は私に確実に影響を及ぼしていたのね。

 

そんなに冬が嫌いではないんですけどね。
むしろ、湿度の高い酷暑時期よりだいぶ良いと思っています。今は便利な防寒アイテムもたくさん出回ってるし、アウターを選ぶ楽しさもあるし、冬だからこその美味しいものもたくさんあるし。

その上、世間につられてこちらまで浮足立ってしまうイベントごとが目白押しだというのに。

 

それなのに、冬にはどうも気持ちを沈められてしまうようです。

 

 

 

 

 

けど、今年ももう春が近づいてきています。
「春が来る」ことを感覚で悟ってしまうと、その到来を期待せずにはいられません。
きっと、冬に慣れてしまう程に頑張った私たちだからこそ、春に心躍るんですね。

 

冬というトンネルを、もう少しで抜けられそう!
花粉症なので辛くもありますが、春の気配にここぞとときめきたい季節です。

 

 

ABOUT THE AUTHOR

siso
30/ ゴリラフェム / あばんせのイラストを担当

生活感溢れるゴリラ。
犬と無印良品とディズニーを愛する。
恋愛を志向しない。と言い訳する恋愛初心者。

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