とてもいい季節ですね。
涼やかでさわやかで。
新緑…というには葉の色が濃くなりましたが、木々が若々しいエネルギーを放散していて。
何をしていても気持ちが良くて、やる気さえ自然と溢れてくる気がします。
私は、この時期の匂いが好きです。
なんだか青臭いような、もろもろしたような、ごぼうのような匂いが感じられるんですよ。
私の母曰く、「米つきバッタのにおい。」とも。(分からん…)
こう書くとあまりいい匂いではない感じですけどね。
たしかに青臭くて、人により嫌悪をもよおす匂いかもしれません。
それはさておき、
この匂いの出どころ、ここ数年でやっと分かりました。
これこれ。
木に咲くみたいですね。
あと、こういった花も。
今年は暖かいので、もしかして咲いている時期が早いのかもですが、毎年5月ごろにこれらの花の匂いを感じ取れます。
近づいて嗅ぐとなかなか青臭い花々。
けれども、ある程度距離があるところから香りが風にのってやってくると…
「ああ、なんだか初夏だなあ」
と感じます。
暦の上では「初夏」というには早いですが、時折湿度が上がることもあるこの時期は、肌に触れる風の滑らかさがすでに夏を含んでいるような感触です。
そんな湿度とあいまって、これらの花の匂いの青っぽさ。それは、瑞々(みずみず)しい気配を届けてくれているように感じられるんです。
そんな風があるこの時期は、外にいるのが本当に気持ちいい。
まるで、水の中にいるような気がしてくるほどです。
なんだか、洗われているような、ずっと水流に浸かっているような清々しさがあるものだから。
青々しくて、清々しくて、一日の達成感…というか解放感をより増しに強く感じさせてくれる空気。
いわば夏の気配を知らせてくれるだけではありますが、この匂いのある夕方には、疲れさえも心地よいものになります。
近所の鯉のぼりも泳ぐの気持ちよさそうだったな。
それを眺めているだけで気持ちいいですよね。
緑滴る(みどりしたたる)季節。瑞々しい季節。
ずっと外にいられる気がします。
LEAVE A REPLY