今日は冷えましたね。
バイクで出かけて、冷え切って帰ってきて、まっすぐ湯船に浸かってカラダを解凍してきたところの まーさんです。ほんわか湯気立ち上る私。
さて、「おまんら、クリスマスって浮かれてねーで、秋を楽しめっちゅーの!」と喝を入れましたところ(入れた?)、体育会系ビアンの山口さんはさっそく芸術の秋を見つけに行ってくれた模様。(私はAVANCEの長老)
そう、秋は捕まえに行かなきゃ楽しめないのですよ。お家で秋の味覚が食卓に並ぶのを待ってるだけなんて、寂しいじゃない。
甲子園が終わったら、もう正月だよ
って、どこかの長老も言ってました。
季節を感じる過ごし方をするのって、わりとめんどくさいけど、逃したくないのです。春はお花見と桜アイス(花粉症はいらないのよね)、夏は花火、鰻、アメリカンチェリーからのスイカ(海やプールは行かないの)、秋は紅葉、月見、梨、秋刀魚、冬はクリスマス、お正月、星空、お鍋(雪山には行かないの)。季節を感じるキーワード、まーさんの場合、でした。みなさん、それぞれご自由にね。
てことで、今日も私は秋を楽しんできたのですが、それよりも先にこっちを書きたい。
先ほどからsisoとオバラ3が、スタッフのグループLINEで激しく会話していて通知がすごいの(笑)
私は時々未読50件を消化しに覗きにいく塩対応中ですが、そんな中、sisoが、
「オデコちゃんの卒業旅行ブログのタイトルが、サインコサインタンジェントに見えた」
なんての言い出して、オバラ3がすかさず、
「中山可穂先生に謝れ!」
と。
そうね、見えなくもないけど、謝ったほうがいい。
私も、中山可穂作品はかなりのめり込んで読んだ類です。最新作の「ゼロ・アワー」はまだ未読。
こちらも得意のタンゴの世界みたいですね。
中山可穂さんて、何冊も一気に読んでしまうと、似たような設定にちょっとお腹いっぱいになってしまうことがありますが、それでも読み始めると胸をわしづかみにされるような感覚になり、作品に引き込まれると、(こんなポジティブな私でも)なんだか切なくて痛くてどよーんとした精神状態になってしまうことがあります。
やはり、ビアン小説の第一人者であると言って過言ではないですね。
というわけで、誠に勝手ながら、私の好きな中山可穂作品をどさくさにまぎれてここで発表!
第1位 白い薔薇の淵まで
いきなり1位から発表しちゃいますけど、やっぱりこれだなぁ。ダントツで好きです。初めて読んだ中山可穂作品がこれで、引きこまれて一晩で読みました。ビアンの本の虫・オバラ3もかつておススメしてましたね。
お互いがこの恋愛の結末が破滅しかまっていないことに気付いていながら、分かれることが出来ない強い結びつきを描いています。
印象的な描写があります。
自身がビアンである著者ならではの感性だと思いました。
第2位 マラケシュ心中
この作品には賛否両論ありますが、私は “わしづかみにされた感” が強烈だった作品です。
高校生のような甘酸っぱい恋心は、やがて大人の恋愛へとなり、肉体への欲望と心の繋がりによる激しくそして一途な愛へ。
こちらも印象的な描写が多数ありました。
暑苦しいんです、とにかく暑苦しい恋愛。でもこれが、中山可穂なのです。
第3位 弱法師
こちらは短編集です。ここに収められた三編は、それぞれ能の演目の中の印象的なエピソードがモチーフとして織り込まれているそうです。だからどこかお伽話のような、霊的というか、あちらの世界の物語のような感じがします。
中でも私は「卒塔婆小町」が好きです。
ホームレスの老女が語り部となって紡ぐ、女しか愛さない美しい編集者と、彼女に破滅的な恋をして、身を削るように九十九の小説を捧げた若き小説家の物語。
みなさんも経験があるのではないでしょうか? 好きな人ができると、知らなかった世界が急に飛び込んでくる。
宇多田ヒカルの「Prisoner Of Love」にも、同じような描写が。
“退屈な毎日が急に輝きだした
あなたが現れたあの日から
孤独でも辛くても平気だと思えた
I’m just a prisoner of love
Just a prisoner of love”
私、どうしてもメロディーより歌詞を聴いてしまうくせがあります(笑)
オデコちゃんがベトナムの旅に同伴する予定の「サインコサインタンジェント」じゃなくて、「サイゴン タンゴ カフェ」も好きです。4位くらい(笑)
中山可穂さんを語らせたら止まらないビアンさん、たくさんいるでしょうね。
これはあくまでも私のランキング。みなさんのイチオシはどの作品でしょうか??
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