AVANCE

〜ビアン人生も悪くないですよ〜

それぞれ、それなりに

今週もお疲れ様です。夜のてっぺんごきげんよう。

氷河期…

というにはマイルドだと思いますが、寒い日々が続きますね。
みなさま、体調いかがでしょうか。
学級閉鎖や「毎日微熱がある」という話を身近なところで聞きますし、この寒さですから全国的に風邪やインフルが流行っているのではないかなあと思います。
暖かくしつつも水分を摂って無理せずお過ごしください。

 

さてさて、今回。
ここのところのテーマ・「恋だの愛だの」に関連するっちゃするんですが、ちょっと小休止な話題です。

 

「子供の気持ちが分からない…」
( http://avance2017.com/post-16712 )
に始まった
「経験していることってエラいのね?」
という今週のブログの流れ。

・「子供のいない保育士は失格?」
( http://avance2017.com/post-17269 )
・「コレ言う人キライ(笑)」
( http://avance2017.com/post-17519 )
・「猫を待ちながら、真面目に考えてみた」
( http://avance2017.com/post-17577 )

 

これは、私もお話ししたいです。
恋愛経験が一反木綿よりもペラッペラなくせして「恋だの愛だの」語っている者としては///////////
(恋愛が絡む箇所はブログの終わりの方になります。)

 


 

 

「あることの「経験の多さ」があれば、それについて語れる(対処する)資格がある。」

はい、そうですね。
語ってしかるべきだと思います。

では、逆に、
「あることの『経験の多さ』がなければ、それについて語る(対処する)資格はない。」
って言われちゃったら…
うーん、きっとそんなこたあない。経験がどうだろうと、「語る」ことに関しては(場にもよりますが)資格をうんぬんするのはちょっとずれている気がします。
まして、「(概念的な)資格がない」とか言う前に、経験を補うちゃんとした資格を第三者にも分かる形で所有しているなら、時には経験よりも信頼のおけるものだと思います。

 

 

ママであること、番組を制作すること…

当事者の声って、間違いなく生の声。
それって一番もっともっぽくて、正しい。

し、他の見方も正しいはず。
というのは…

 

 

 

私、数年前まで出版社通いをしていたんです。
「イラストで使ってください」つって、売り込みですね。

なので、編集の人に自分の作品を見てもらっていました。
したら、ダメ出しは当たり前です。
当然ですよね。出版さんは自分のところの雑誌の色に合うもの、商業的価値があるものを選ばなきゃいけないんです。雑誌を買ってくれるようにしなきゃいけないですから。

でも、毎度毎度ダメ出しが重なると、さすがに疲れてきます。

「絵をろくに練習した事もない人に言われたくない」
って、思う時も出てきます。若かったですしね…

でも、その感情はつまりは「疲れた」から出てくるもの。
次の打ち合わせに間に合うよう、指定された枚数・点数、これでもかと描いて準備していきます。
その間は食事はテキトーになりがちですし、睡眠もよくとれません。それでも編集さんにOKを貰えるよう、数を描きます。

で、そういう準備を重ねたのにOKが貰えない。
人間性や人生経験の浅さを否定されることもしばしばです。
そりゃあ、疲れます。

 

でも、そこで編集さんを恨むのはお門違いなんですよね。

編集さんは「いい誌面を!」って考えていいものを引き出したいのであって、そこで妥協をすると売り上げに関わる。イラストレーターを甘やかすことは、それは雑誌の箔を危うくさせることでもあるので、ホイホイとはできない。

編集さんにも編集さんの守らなきゃいけない仕事の領分があります。
「報われない、疲れた」って言い分も当事者だったのでとてもよく分かりますが、うまくいかないのは、単に、自分と上の相性が悪いだとか、求められるテイストを理解していないか、無駄な労力を費やして的外れなことをしているのかもしれません。もっと単純に、経験や技術不足かもしれません。

 

 

 

当事者である自分の「作った事もないくせに」「この道で努力したことがないくせに」という声、
自分とは違う立場の人の役割。

これらがぶつかり合うとしても、両方正しいです。

本人たちにとっては。
その時やその状況においては。

 

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

 

恋愛も同じかもしれません。

「あなたのここが嫌!」
「合わないね」
「もう離れよう」

どんなに好きでも、こういう言葉は出てきます。
自分の「好き」は報われるとは限りません。
相手の「好き」は、自分の「好き」と連動したり比例したりするわけではないから…恋愛は、相手もいて成り立つものだから。自分だけでやっているわけではないですもの。

 

だから、自分の意にそぐわないこともボロンボロン出てきますよね。
相手は私とは別個体の人間だもの。私ではないもの。(私の親でもないもの。)

 

そこで、考えます。

自分の意にそぐわないからといって、「お相手が間違っている」と言い切れるものでしょうか。
相手の意にそぐわないからと言って、「こちらが間違っている」と断言されていいものでしょうか。

 

 \ なんだって!いや、こっちは間違っていない! /

 

…ってことは、あちらも間違っていないかも。

 

自分にも、相手にも、クセや習慣や都合や好きなものや思うことがあります。育ってきた環境も違うし、構成する遺伝子も体質も違います。その時々の気分や心持ちもいろいろです。

 

自分にとっては、自分は正しい。だって、そう感じるしそう教えてられて来たから。
相手にとっても、相手自身は正しいものです。だって、相手はそう感じているし、そう教えられて来たから。

 

つまり、みんな、それぞれに正しくて普通なんです。自分にとっては。
それを、他のものと比較して初めて差が明らかになって、その差に「おかしい」だったり「すごい」だったり「有り得ない」だったり「偉そう」といったラベルが貼られはするけど。

 

その人のような育ち方をして、その人のような心情に追い込まれれば、周りをドン引きさせるような言動ももっともかもしれない。
自分も同じ境遇で同じ状況だったら、あの人と同じことをするかもしれない。

「自分もあの人と同じ状況にいたなら」
と想像することで、その人への「おかしい」「有り得ない」「偉そう」といったラベルは薄れていくように思います。

 

それに、ある人にドン引きしたり引け目を感じることがあっても、「どちらが正しい」という土俵で考えないで良いんじゃないでしょうか。
「どっちが正しい」って、そのまま争っても答えは出せない問題かもしれないので…。

 

みんなそれぞれに正しいから。
「おかしい」と言ってきたあの人にも、そう感じるだけの下地がある。
「おかしい」と言われてしまった自分だけど、間違ってはいないと思う。

 

そこに、「こういう観点からすれば」「これに価値を置けば」という基準が持ち込まれれば、「どちらがより正しいか」は定まります。(「正しさ」は、あるひとつの基準がある時には明らかにはなりますが、基準が多くある時には決めることはできません。)
でも、裁くことや優劣をつけることが焦点じゃない場合だってあります。

 

 

正しい正しくないを考えると、自分が否定されている気分になります。そして、相手をも否定している気分になります。
でも、そもそもの焦点は、きっとそこじゃない。

 

私は…
私を、あの人を、この恋を、あの作品を、この雑誌を、
「どうしたいのか」
「どういう状態にするのが望ましいのか」

焦点はそこだったりしませんか?

そこを目指すまでに、嫌な気分になったり辛いことばかりだったりで壁は多いから、当初の焦点を忘れてしまいがち&中断しがちですが…

「自分だけが正しい」と固くならないようにしたいものです。
答えが出ない問題なのに、自分の「正しさ」を押し通すのは…「強引」で適切ではないというもの。
(…気をつけよう…)

 

 

 

 

…ね、今なら今でこういうことを書けるから、「恋だの愛だの」うんぬんするにしても恋愛沙汰から離れていてもいいかなと思います。
冷静な時は冷静な時なりの感じ方がある。
し、それがいざとなったら役に立つかもしれないから。
渦中だと、冷静なつもりでもわけわかんなくなってますもんね。
もちろん、その時になってみないと分からないこともありますし。

当事者でも、第三者でも、それぞれに正しさがある。

 

 

その人はその人なりに正しい。
その状況は、その状況なりに正しい。

その時のことは、その時なりに正しい。
そこから、「で、どうする?」というふうに出発するんでも良いと思います。

「正しいから」と何をしないのも野放図だし、
頭ごなしに「これはこう」と決めつけるのも、ちょっとアレ。

感情を排して状況把握をして、それから方向性を決める。

 

そういうふうに物事に当たれたら。

 

 

 

 

って、何もない冷静な時は思えるけど、何か起こったらこう思えるかは分かりません…。
けど、冷静な時の「正しさ」を、冷静じゃない時にはごりごりには押し付けはしますまい。その時にはその時の「正しさ」があるはず。(直感とかフィーリングとか。)

 

 

ABOUT THE AUTHOR

siso
30/ ゴリラフェム / あばんせのイラストを担当

生活感溢れるゴリラ。
犬と無印良品とディズニーを愛する。
恋愛を志向しない。と言い訳する恋愛初心者。

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