こちら、珍しく連載ブログとなっております。
さて、結婚しようと決意したのはいいですが、まずはお相手と出会わなければです。
8年越しの恋愛疲れから、ビアン界隈との接触を断ち、ついでに友人関係も最小限にして、仕事を生き甲斐にしていた2年間だったので、そんなに都合よくお相手が見つかるわけがありません。
しかも今回は男性から見繕わなきゃいけないわけです。
はて、これはどうしたものか。
・・・・・
考えるより、行動だな。
まずは交友関係を広げなきゃだな。
ということで、会社の仲良しメンバー2人(男1女1)に声をかけ、定期的に飲み会したり、休みの日に遊びに行ったり、そういうことをし始めました。
それぞれが友達を連れてきたりして、少しずつ知り合いが増えていきましたが、難しかったのは恋愛スイッチの調整です。
普通に恋愛スイッチを入れようとしたら、間違いなく女性に目を向けてしまうので、あの頃は逆に恋愛スイッチをオフにして、「女性は友達。女性は友達」と心穏やかな低空飛行を意識していました。
※そうは言ってもね、気になる女性の1人や2人はいましたよ。「女性は友達、女性は友達。意識しない。近づかない。誘わない。」・・・修行ですね(笑)。
そんなある日、5人で野球観戦に行くことになりました。友達が、「面白いやつがいるから連れて行く。熱い野球バカだけど、アニメオタクでもあるから引かないでね」と連れてきたのが、イチロー(仮名)でした。
そう彼こそが、私が引かずに惹かれた運命のオタッキーなのです!
つづく…. は早いのでもう少し書きます。
イチローは私の1歳上で、ひょろひょろっとした痩せの背高のっぽ。意外にも仕事はガテン系なので弱っちい感じではないのですが、なんというか、発しているオーラは『静』。よく見ると顔は悪くない。だけど、なんだか全体的に損していて、女っ気が全然なさそう。
ざっくりいうと、そういう人でした。
好きなことについてはよく喋るようで、試合を観ながらマニアックな解説をしてくれて、各選手の打席応援歌をわりと張り切って歌い(「恥ずかしがっちゃダメ」と教わりました)、生ビールを水のようにあおり、ファウルボールをゲットしようと終始グローブをはめている。 なんでしょうね、ツボったというか、いろんなことが面白くって私はイチローを気に入ってしまったわけです。人として、ですけどね。
その日以来、私とイチローは連絡をとるようになりました。2人で遊ぶようにもなりました。イチローは明るいオタクです。野球と同じくらい愛するアニメがあり(萌え系ではなく戦闘ロボ系だったのが救いです)、それについても、いろいろ教えてもらいました。外から見てると失礼ながら引いちゃう世界ですが、中を覗くとけっこう面白いとわかりました。コアなお店にも足を踏み入れる経験をさせてもらいました。鳩が豆鉄砲★
この人と生きていくのもいいかもなぁって、恋愛スイッチはオフにしたまま、私は思い始めていました。
「イチローは恋愛しないの?」
「無理でしょう」
「いつから彼女いないの?」
「大昔から」
「結婚する気ないの?」
「無理でしょう」
やっぱり面白い。
「じゃあ、付き合ってください」と私が言ったら、
「え!?オレでいいの!?」と、その時ばかりは慌ててました。
つづく……
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