AVANCE

〜ビアン人生も悪くないですよ〜

実家から離れたくて一人暮らししたあの頃…

九州南部は梅雨明けしたんですね。みなさまの地域は梅雨明けしましたか?
お疲れ様です。今週も夜のてっぺんごきげんよう。

 

 

それにしても九州北部の豪雨はとんでもなかったですね…
毎年梅雨や台風の時期は被害が甚大で心配になります、九州。
該当地域の方、大丈夫だったんでしょうか…

無事を祈っています。

 


 

 

さてさて…
最近はこの「暗ブログ」で、引っ越しの事や家庭の事などをつづっています。

 

今回は、その流れなんだか何なんだか、「実家を出てみた。」なお話です。
何年も前、一人暮らしをしたくてしたくて震えてたあのころ…

 

すごく個人的な話です。
とりあえず、秩父が好きです♡

 


 

 

「実家を出る」
理由として一般的に多く聞くのは、「進学」や「就職」や「夢の追求」でしょうか。

 

 

私の場合、実家を出たかった理由はいくつかありますが、そのうちの一つとして、「都会が苦手」というのがあります。

 

生まれだけ母方の郷里、以降20年来東京育ちの元・都民だったのですが…。
生来都会が肌に合わないらしく、小学生の時くらいから木々や川の流れを見ては癒しを覚えるような子供でした。数年に一度行く愛媛・長野・山梨といった地域の「ゆるさ」ったらそれはもう素敵で…。

大学生になり動けるようになると、ここぞと都心を飛び出し、関東近郊や京都・新潟・山形・岩手あたりの農家さんを訪ねては田舎ぐらしへの憧れを強めていました。
そして東京へ帰ってきては「東京せせこましい…」との思いを少しずつ強めていき…。

 

東京にいることへの嫌気がピークに差し掛かったころ…

 

東京を出て、郊外での一人暮らしを始めました。

その場所は、埼玉県は秩父(ちちぶ)市

埼玉県西部です。こう見ると秩父広い!広大な自然が広がっているからですね。

 

 

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

 

そうそう。
秩父って「あの花」の舞台として有名になりましたよね。

 

私が移り住んだのは「あの花」の放送が始まる前で、秩父を舞台にしたアニメが始まるなんて一切知らないときでした。(知ったのは3話目放送くらいから)

移住してきたときは疲れ果てていたし、いまだ何をも成さず、何者にもなれず、何をしたいかも確信のないままの茫然とした状態だったのでアニメにまで気は回っていなかったんですね…。
(でも見始めたら知っている風景ばかりだし何やら泣けるのでしっかり見ていました。成人してからの数少ない「思い出のアニメ」です。思い入れが強いらしく、秩父の風景とOP曲…とOP曲のMVだけで泣けます。秩父鉄道はほぼ乗らなかったけど…)

※参考※
「青い栞」ガリレオ・ガリレイ→https://www.youtube.com/watch?v=mF-Da9NXmb4

 

 

全般的には詳しくないけど、アニメオフ会があったら、「あの花」については語れる気がします。
(秩父の気候や地理についてばかり語るに違いありません。)

 

 

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

 

さておき。

 

当時は、とにかく「東京にはいたくない」という気持ちばかりでした。
都会は好きじゃない。まして、「家」が好きじゃない

ヒステリックな姉1が居座る家。イライラしている母がいる家。
少しは通じ合える姉2は早々に家を離れてしまったし、学生の時の友人とはたまに会えれば良いし…

怒られ疎まれ、努力は認められないどころか、「母に取り入っている」「あいつは要領が良いから」と姉の嫉妬を買う。それを恐れるのもあって母は誰も褒めたりしない(というかもともと褒める習慣がない)。日常の挨拶すらもない。「ありがとう」の言葉すらない。

 

…共感や精神的な報酬が何もないこの家では、リラックス出来るということは無かったのかもしれません。

 

「この家にこれ以上は居られない、落ち着いて呼吸をしたい。」
バイトしたお金もある程度貯まって動けるようになると、家を出ることしか考えなくなっていました。

 

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

 

そんな経緯で一人暮らしを始めたものだから、秩父ライフはもう楽しくて楽しくて

何時に寝ても、何時に起きても、何時に帰っても怒られないんです!
お菓子一袋まるごと食べちゃっても、たまに外でご飯買ってきても、好きな料理次々と作っても、姉1に「無駄遣い」なんて怒られないんです!湯船に浸かってよしもとばななの小説を読んで号泣して二時間くらい過ごしても、深夜に思い立ってゲオにDVD借りに行っても、海外ドラマ見るので徹夜しても(「BONES」「LOST」「Lの世界」「HEAVEN」「Lie to me」「Walking Dead」「ゴースト」等々結構見ました…!)、ゲームを一週間やり続けても文句言われないんです!

 

最高!

 

住んでいる所は街中ではありましたが、公園橋のほうまで歩けばすぐ山(ミューズパーク)(ヤギを斜面で飼ってたりタヌキが生息してたり)で遊べましたし、スーパーやホームセンターや飲食店も多くあり生活には不便しませんでしたし、何より、お祭りの盛んな地域。
春の芝桜、夏の川瀬祭り、秋の龍勢祭り、冬の夜祭…と大きな祭りだけでなく、市内のどこかしらで年中お祭りをやっているから退屈はしませんでした。(調べると珍妙なお祭りが出てきますよ笑)

 

 

 

自然がある。娯楽も足りている。美味しいものが多い。時間がある。部屋にたっぷりスペースがある。閑静。みなさん親切。秩父弁ちょっと汚くてかわいい。

 

明るいうちはアパートから武甲山が見え、暗くなれば山からのすうっとした匂いが降りてくる。

呼吸を速めなくても、息が出来る。

 

 

 

 

ここでは、必要以上に怒られることも、反省を求められることも、家族の顔色を伺ってびくびくする事もない。

 

やっと、誰にも邪魔されずにやりたいことを出来、かつかつではあるけれども「生活」というものの充足感を持つことが出来ている。

 

 

 

「もう自由なんだ」

秩父へ移住して数か月経った頃、その事実が腑に落ちました。

 

もう私はどこへでも行けるし、好きなことを制限しなくていい。
もう興味のない勉強をしなくていいし、「認めて欲しい」「褒めて欲しい」からって頑張らなくたっていい。
忙しく動き回って、充実しているフリなんてしなくていい。

…ゆっくりしていい。

 

お金こそないけど、今まで出来るなんて思ってもいなかったことがもう出来るようになっていたことに気付きました。
そして、いかにこれまで自分で自分に厳しく当たっていたかも。

 

要領なんて本当は全然良くないけど、勉強はアホなりに時間をかけて打ち込んできた。
絵も最初はただの逃避でしかなかったけど、学校で頼られたり、「自分の表現手段」と言えるくらいには描いてきた。
「家庭内のバランスを取らなきゃ」と一人心がけてきたことも、多分無駄ではなかったはず。

 

「結構、頑張ってきた」と自分自身に言ってあげてもいいんじゃないかしら。客観的に見ても。
「こんな私はダメだ」と頭ごなしに否定し続けなくても。

 

 

 

…普通に育てば、こんな認識は小さなころに得られるものなのでしょうか。
それは家庭差も個人差もあるから分からないけど…

 

 

私にとっては、その時がやっと「生きていていい」と自分に許可を出せた瞬間でした。

 

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

 

 

 

池袋へ出るのに二時間。
暮らしに困らないと言っても、大好きな無印のお店や服飾品のお店はとてもない(ユニクロは出来ましたね)。冬は水道管が凍結するときもある(二回破裂させました)。夏はでっかい虫が部屋に入ってくる(セミ並の大きさの蛾に、ムカデも入ってくるよ!)。

もやしっ子としては、山に隔てられた地方都市ならではの不便さはやはりありました…。

ですが、それでも5年弱秩父には居続けました。

 

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

 

秩父への移住の流れは、世間からすれば眉をひそめられるようなものかもしれませんが、私にとっては無くてはならない経験だったと思っています。
ただ純粋に自分の為に。

それまでに取り落としてきたものを回収するために、
それまでにすり減らしてしまったものを回復させるために、ただただ静かで閉じられた時間を過ごすことができました。

 

きっかけは「とにかく家から離れたい」という気持ちからでしたが、いつの間にか秩父の事が大好きになっていました。
秩父は今でも心の故郷です。

 

このブログを書いてるだけで懐かしさで泣けます・・・

 


 

 

・・・・・・・・。
「ビアン」に何も関係ない内容ですね・・・

でもね、秩父で近々お祭りがあるので、書きたくなったんです。
もう秩父の回し者でいい

 

 

↓ ↓ ↓ ということで以下秩父情報です。 ↓ ↓ ↓

 

来週、秩父では「川瀬祭り」という夏祭りがあります。
昼は神輿が川に入るし、夜は屋台が幻想的だし、花火が上がるし、しかも近くで見れるし(ウニクスの駐車場が広々&風が通っておすすめです)、12月の夜祭の子供バージョンでかわいいんです。

 

あああ。

 

行きたい!
毎年19・20日固定なので今年は平日なんですよね…でも疲れていなければ行こうかしら。こじゃれたカフェも増えていそうだし。(街中はちょっとおしゃれです)

 

夏の盆地は地獄の釜のような暑さ!
もし行くことがあおりでしたら、熱中症対策をお忘れなく!

 

 

 

ABOUT THE AUTHOR

siso
30/ ゴリラフェム / あばんせのイラストを担当

生活感溢れるゴリラ。
犬と無印良品とディズニーを愛する。
恋愛を志向しない。と言い訳する恋愛初心者。

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